吉田元気 「完璧に準備しないと…」
「今回もやり切れなかった。また失敗した…」
働く人の多くが、こんな完璧主義の罠に陥っているのではないでしょうか。
「100%できなければ進めない」と思い込み、多くのチャンスを逃すというのは、とてももったいないです。
10xはこのマインドも払拭してくれる「80％ルール」というのがあります。
今まで完璧主義に近い考え方の人はこのルールを適用できると行動力も成果も大幅にアップします。
10xの80%ルールとは何か？
80%ルールの定義とその背景
10xの80%ルールとは何か？
端的に言えば、ズバリ完璧(100%)を目指すより、80%程度できていれば十分という考え方です！
この考え方は、10xの「働く時間を減らしながら、売上を10倍にする」というコンセプトの中でとても重要な位置を占めています。
基本的に、僕たちは何かを始める時にどこかで「完璧にできないとダメだ」「すべてやり切らなきゃ」というプレッシャーを感じがちです。
そのプレッシャーが行動の妨げになり、結果的に何も始められなかったり、始めてもすぐに挫折してしまったりします。
そんな時に「まずは80%でOK」という考え方があると、心理的なハードルがグッと下がるんですよね。
実際に10xマスターである名郷根修さんも常々「まずは80%ルールで出来ればいい」と口にされています。
僕もこの考え方を取り入れてみて、だいぶ心が軽くなりました。
「完璧じゃなくてもいいんだ」という許容が生まれると、不思議と行動力が増すんです（笑）
なぜ10xに80%ルールが組み込まれているのか
10xに80%ルールが組み込まれている理由は明確です。
それは**「行動することを最優先するため」**です。
10xの本質は「働く時間を減らしながら売上を10倍にする」ことですが、そのためには従来の働き方や考え方を大きく変える必要があります。
誰でもそうですが、大きな変化をすぐに100%達成するのは極めて難しいものです。
そこで80%ルールという緩衝材が効いてくるわけです。「今は80%できていればOK」と考えることで、変化へのハードルを下げ、実際に行動を起こしやすくします。
もう一つ大事な点は、10xは「最高より最善」を重視するマインドセットだということ。つまり、完璧を目指して何も前に進まないよりも、80%でも前に進んでいる方が価値があるという考え方です。
これはあの、エジソンの言葉「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」とも通じるものがあります。
まずは行動し、そこから改善していくことの重要性を示しているんですよね。
80%ルールが心理的にもたらす効果
完璧主義からの解放
80%ルールが僕にもたらした最大の効果、それは完璧主義からの解放です。
僕も、何かを始める時に「完璧にやらなきゃ」「失敗したらどうしよう」「本当にこれでいいのか？」というプレッシャーに常に押しつぶされそうになっていました。
でも、10xの80%ルールを知ってからは、「まあ、今は80%でいいか」という心の余裕が生まれました。
これがどれだけ精神的に楽になるか、実践してみると本当によくわかります（笑）
完璧主義の罠は、実はとても深いんです。完璧を目指すあまり、いつまでも行動できなかったり、行動しても満足できずに疲弊したり…。
これがビジネスの成長を阻害する大きな要因になっていることも少なくありません。
80%ルールがこの悪循環を断ち切ってくれるんですね。「今はこのくらいでいいか」という自己許容が、むしろ長期的には良い結果につながるんです。
また、実際に80％達成できてなくてもいいと僕は考えています。あくまで考え方として分かりやすくしているだけで、60％とか70％でも全然いいと思っています。
「完璧じゃなくてもいい」
ということがこの80％ルールで大事な部分だと僕は感じています。
行動力と継続力のアップ
80%ルールのもう一つの大きな効果が、行動力と継続力のアップです。
「完璧にできないなら、やらない方がいい」という思考から解放されると、まず行動するハードルが下がります。
そして、80%という到達可能な目標を設定することで、小さな成功体験を積み重ねやすくなります。
小さな成功体験の積み重ねは、自己効力感（自分はできるという感覚）を高め、次の行動への原動力になります。
これが継続力につながるんですね。
僕も以前は「完璧にやらないと」というプレッシャーで行動できないことが多かったのですが、今では「まあ、80%でも前進しているし」と考えられるようになりました。
実際、僕が10xを実践し始めてから、ブログの投稿頻度も上がりましたし、新しいプロジェクトにもどんどん挑戦できるようになりました。
これも80%ルールのおかげだと思います。
さらに、80%ルールは「失敗してもいい」という許容も与えてくれます。
失敗を恐れずにチャレンジできる環境が、イノベーションや創造性を高めることは、ビジネスの世界では常識ですよね。
80%ルールを具体的に適用する場面
自由の日の設定で80%ルールを活用する
10xの大きな特徴のひとつが「自由の日」（休みの日）を年間150日設定することです。
これを聞いたとき、多くの人は「150日も休んで仕事が回るの？」と思うはずです。
僕も最初はそう思いました。しかし、これこそ80%ルールの出番なんです。
150日すべてを完全な休みにするのではなく、まずは「今の休日数から少しずつ増やしていく」というアプローチです。例えば今が年間60日の休みなら、まずは80日を目指すといった具合です。
重要なのは、自由の日の”量”ではなく”質”です。休む日は本当に休む、仕事のことは考えない。これが意外と難しいんですよね^^;
初めは自由の日にも仕事のメールをチェックしたりしていましたが、今ではしっかり「オフ」にできるようになりました。
その結果、仕事日の生産性も上がり、好循環が生まれています。
Who not Howの実践における80%ルール
10xのもう一つの重要な概念が「Who not How」です。「どうやるか」ではなく「誰とやるか」を重視する考え方ですね。
しかし、これを100%実践しようとすると、「すべての業務を適任者に任せなければ」というプレッシャーになります。
ここでも80%ルールが活きてきます。
まずは自分のタスクの中から、「他の人の方が得意そうなもの」や「自分のユニークアビリティではないもの」を選んで、それだけを誰かに任せてみる。そんな小さなステップから始めればいいんです。
僕の場合、プロモーションの動画編集やLINEのリッチ画像・リッチメニューの作成を外注するようになりました。
もちろん、まだプロモーションの業務でそんなにやりたくないなと思う部分を100％は委任できていません。
ですが、80%ルールで「進んでいるからいいよね」と前向きな考えになれています(^^)
今では記事作成やSNSの運用まで任せられるようになり、自分はより本質的な業務に集中できるようになりました。
これも「最初から完璧を求めない」という80%ルールのおかげだと思います。
その他のビジネスシーンでの活用法
80%ルールは他のビジネスシーンでも広く活用できます。
例えば、新規プロジェクトの立ち上げ。
完璧な計画を立ててから始めるのではなく、まずは80%の計画で動き出し、進みながら修正していく方法です。
商品開発やマーケティングでも80%ルールは有効です。
完璧な商品やキャンペーンを目指して時間をかけるよりも、まずは「十分に良い」レベルで市場に出し、顧客の反応を見ながら改善していく方が、結果的に成功率が高いことが多いです。
80%ルールを実践する際の注意点
進捗することを最優先する
80%ルールを実践する際の重要なポイントは、実は「80%に到達しているかどうか」ではなく、「前に進んでいるかどうか」です。
僕の考えでは、80%という数字はあくまで目安であって、時には50%や30%でも、完璧主義から解放されて行動できているなら、それは大きな成功です。
なぜなら、何も始めないよりも、何かを始めることこそが最も重要だからです。
もちろん、ずっと10%のような低いレベルだと問題があるかもしれませんが、始めることによって自然とブラッシュアップされていくものです。
不思議なことに、一度形になると「もっと良くしたい」という気持ちが自然と湧いてきます。
僕も最初は「これくらいでいいか」と考えていたプロジェクトが、時間とともに磨かれ、結果的に当初の想定よりもずっと良いものになったケースがたくさんあります。
大切なのは、完璧を求めて立ち止まるのではなく、まずは進捗させること。
そして、フィードバックを得ながら徐々に改善していく姿勢です。
そうすれば、最終的には80%どころか、90%、95%に近づいていくものなんです( ◠‿◠ )
ゴールを見失わないようにする
もう一つの注意点は、80%ルールを実践する中で、最終的なゴールを見失わないことです。
80%でOKと言っても、最終的には100%（あるいはそれに近い状態）を目指すべき案件もあります。例えば、法務関係の書類や、命に関わる製品の品質管理などは、80%では不十分な場合が多いでしょう。
重要なのは、「今の段階では80%でOK」という時間軸の認識です。進化し続けるプロダクトやサービスであれば、完成形がない場合もあります。その場合は、継続的に改善していくというマインドセットが大切です。
僕も時々、80%ルールに甘えて「これでいいか」と思考停止してしまうことがあります。しかし、それでは本当の成長はありません。
80%ルールの本質は、「完璧を求めて何も始められない状態」から抜け出すための踏み台であり、決して「手を抜いていい」という意味ではないことを忘れないようにしましょう。
よくある質問（FAQ）
Q1: 80%ルールは手を抜くことではないの？
A1: いいえ、80%ルールは手を抜くことではありません。むしろ、完璧主義による行動の停滞を避け、前進するための考え方です。80%とは「十分に良い」クオリティを指し、「適当」や「いい加減」とは全く異なります。
80%のクオリティで素早く行動し、残りの20%は状況や必要性に応じて後から追加するという効率的なアプローチなのです。
Q2: どうやって80%を判断すればいいですか？
A2: 80%の判断基準は仕事の性質やあなたの目標によって異なります。一つの方法は「これ以上時間をかけても、得られる追加価値が少ない状態」を80%と考えることです。
また、「顧客や上司の期待の80%は満たしているか？」「自分が受け取る側だったら満足できるか？」という視点で考えるのも有効です。経験を積むと、自分の中で80%の感覚が養われていきます。
Q3: 80%ルールを取り入れた後、生産性は実際に上がりましたか？
A4: はい、僕の場合は生産性が大幅に向上しました。完璧を求めて一つの仕事に時間をかけすぎる代わりに、複数の仕事を「十分に良い」レベルで素早く片付けられるようになりました。
また、精神的な負担が減ったことで、創造性も高まり、新しいアイデアが生まれやすくなりました。何より、仕事自体が楽しくなったのが大きな変化です。
Q4: 完璧主義なのでなかなか80%で満足できません。どうすればいいですか？
A5: 完璧主義からの脱却は簡単ではありませんが、少しずつ慣れていくことが大切です。
まずは重要度の低い仕事から80%ルールを適用してみましょう。
また、「完璧」の定義自体を見直すことも有効です。「時間内に80%のクオリティで終わらせる」ことを新たな「完璧」と再定義してみるのはどうでしょうか。
それから、完璧主義がもたらす機会損失（他にできたはずのこと）を意識することで、少しずつ考え方を変えられる場合もあります。
Q6: チームメンバーにも80%ルールを適用するべきですか？
A6: 基本的には適用したほうがいいです。
ですが、チームに80%ルールを導入する際は、まずは「80%とは何か」の共通認識を作ることが重要です。
また、メンバーによって「80%」の解釈が異なる可能性があるため、具体的な例を示しながら説明するといいでしょう。
導入初期は、フィードバックを密に行い、メンバーが適切なレベルを把握できるようサポートしてください。
なお、チーム内で80%ルールを適用する範囲や例外を明確にしてもいいかもしれないですね。
Q7: 80%で良しとした作業はいつ残りの20%をやるべきですか？
A7: これは状況によって異なります。基本的には「80%の成果に対するフィードバックを得てから」残りの20%に取り組むのが効率的です。
例えば、クライアントワークであれば、80%の段階で一度クライアントに確認してもらい、フィードバックをもとに残りの20%を調整する方法があります。
ただし、すべての仕事で残りの20%を完成させる必要はありません。
費用対効果を考慮し、本当に必要な場合にのみ取り組むという選択肢もあります。
Q8: 10xを実践していない場合でも80%ルールは有効ですか？
A8: もちろん有効です！80%ルールは10xの一部ですが、単独でも非常に価値のある考え方です。
完璧主義による行動の停滞や精神的ストレスに悩んでいる方なら、どんなビジネスや生活シーンでも80%ルールの恩恵を受けられるでしょう。
僕自身、10x以外でも80%ルールを適用していますが、結構使えると感じているので、汎用性の高い考え方だと思います。
80%ルールで働き方を変える次のステップ
10xの80%ルールは、考え方を変えて働き方と生活に大きな変化をもたらします。
僕も心の余裕が生まれました。
あなたも80%ルールを取り入れてみませんか？
以下の3つのステップから始めてみてください
1. 小さく始める
まずは重要度の低い仕事から80%ルールを適用してみましょう。「これは80%のクオリティでOK」と自分に言い聞かせながら。
2. 成功体験を積み重ねる
80%ルールで成功した体験を記録し、その効果を実感しましょう。小さな成功体験が、次のステップへの自信になります。
3. 適用範囲を広げる
慣れてきたら、より重要な仕事や他の生活場面にも80%ルールを広げていきましょう。
まずは今日から、何か一つのタスクに80%ルールを適用してみてはいかがでしょうか？
追記：
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