こんにちは。
今日は、国産の生成AI「イルシル」を使ってスライド作成をしてみた体験をシェアしたいと思います。
結論から言うと、コンテンツスライド3つがたった105分で完成しました。
この体験はスライド作成に時間がかかると思っている僕の中でかなり衝撃的でした。
なぜイルシルを選んだのか?
最近、生成AIツールをいろいろと試していて、スライド作成AIとしては無料のGammaを少しだけ試しで使ってました。
でも今回、コンテンツスライドを作ることになったのと、助成金絡みでの提案資料が必要だったので、有料で登録しようと決めました。
最初はGammaでいいかなと思ったのですが、国産生成AIのイルシルを選びました。
その理由は、国産AIへの期待があったからです。
ChatGPT、Claude、Geminiなど、有名な生成AIのほとんどが海外製です。その中で、日本発の生成AIには個人的に頑張ってほしいという思いがありました。
さらに、以下のメリットも決め手になりました:
- 日本語対応が充実している
- 国内ユーザーサポートがある
- 日本企業のニーズに合わせた機能開発
個人的に日本はこういった技術的なことをさせたら一級品だと感じています。
どの国の料理も美味しくするし、職人さんの技術は一流だし、こだわりと実際の手先の器用さは随一だと思っています。(僕は不器用ですが^^;)
なので、生成AIなどのテクノロジー系もガッツリ始めたら必ず覇権を取れると考えています。
実際に実例があります。
Windowsがまだ世界中に広まる前に日本産のOS「トロン」があったのですが、Windowsよりも優れていたという話です。
(このOSのトロンは今、見直されているらしく使われているところもあるそうです)
まあ、これは海外の悪党に潰されたのですが、テクノロジー分野でもこのような例があります。
(123号便事件を調べると詳細が出てきます)
だから、日本産の生成AIでものすごいのが出るんじゃないかというの密かに期待しています。
話が逸れたので、元に戻しましょう。
イルシルを使ってみた実際の使用感と驚いたポイントについてお伝えします。
実際の使用感と驚きのポイント
スライド作成って、通常かなりの時間がかかるものですよね。
例えば、こんな経験ありませんか?
- 「この文章、どこに配置すれば見やすいかな…」と悩む
- デザインのバランスを取るのに苦心する
- 「もっとプロっぽく見せたいけど、センスがない…」と焦る
僕自身、スライド作成は得意ではないので、いつもこんなことを考えていました。
しかも時間もかかるので、フラストレーション溜まりまくりです。
ですが、イルシルを使ってみて、その常識が覆されました。
具体的なメリット
- デザインの自動調整
メモベースの文字入力だけで、それなりの見栄えのスライドが完成します。文字の配置やバランスも自動で整えてくれます。 - 時間効率の劇的な改善
1つのコンテンツスライドが約35分で完成。従来の半分以下の時間で仕上がります。 - 見栄えの保証
特にコンテンツスライドの場合、価値提供が主目的なので、イルシルのデザインレベルで十分通用します。
実践的な活用方法:既存コンテンツの効率的な再利用
イルシルをより効果的に使うために、僕が実践している具体的なワークフローをご紹介します。
既存スライドのコンテンツ活用
- Googleスライドからのテキスト抽出
- 既存のスライドからテキストをダウンロード
- Claudeに読み込ませて内容をブラッシュアップ
- ブラッシュアップされた内容をイルシルに入力
この方法だと、ゼロから作るよりもさらに効率的にスライドが作成できます。
既存の良質なコンテンツを活かしながら、新しい視点や情報を加えることができます。
また、パワーポイント、キーノート、だと書式なしテキストでダウンロードできないので、PDFでダウンロードしてClaudeに読み込ませるのがいいかもしれません。
この辺りは僕も試してみようと思います!
音声・動画コンテンツの活用
これまで音声や動画でコンテンツを作成していた方にも、効率的な方法があります:
- Google AI studioの活用
- 動画なら60分程度まで文字起こし可能(200万トークンで動画60分ほどだそうです)
- 音声はおそらくより長時間の文字起こしが可能(検証してみます)
- 精度の高い文字起こしで編集の手間を削減
- 議事録AI「tl;dv」の利用
- 音声・動画両方に対応
- 自然な日本語での文字起こし
- 編集しやすいテキストフォーマット
このように、様々なフォーマットのコンテンツをテキストベースに変換することで、イルシルでのスライド作成がよりスムーズになります。
なので、過去にスライド以外の形式でコンテンツをたくさん作っている人はコンテンツを量産できるかもしれません。
さらに、他のコンテンツと複合して、中身をさらに進化させたコンテンツを作成するということも可能かもしれません。
それくらい、今は可能性に満ち溢れていると言えます。
実践のポイント
例えば、こんな使い方ができます:
- セミナー動画を文字起こし
- Claudeで内容を整理・構造化
- イルシルでスライド化
または:
- 過去の研修スライドをテキスト化
- 最新情報をアップデート
- イルシルで新しいデザインに
このように工夫することでコンテンツを作る時間が大幅に短縮されるようになります。
気をつけるべきポイント
もちろん、完全に人の手が要らないわけではありません:
- 1ページあたりの文字数調整
- スライドの分割判断
- アニメーション効果の追加(必要な場合)
ただし、これらの調整も、慣れれば素早くできるようになるのではないかと思います。
今後の可能性
個人的な予測ですが、今後はスライドデザイナーの需要も変わってくるかもしれません。
特に以下のような場合は、AIで十分対応できそうです:
- 社内向けプレゼン資料
- セミナー用のコンテンツスライド
- 男性向けビジネスプレゼン
ただし、以下のようなケースでは、まだ人の手が必要かもしれません:
- 女性向け商品のプレゼン(デザイン重視)
- ブランディングが重要な提案資料
- 特殊な演出が必要なプレゼン
まとめ
スライド作成の常識が、生成AIによって大きく変わろうとしています。特に時間効率という観点では、劇的な改善が期待できます。
僕自身は朝の打ち合わせで依頼されたコンテンツスライド3つが、その日の夕方には完成しています。
しかも、他の業務もこなしながらです。
稼働時間にすると1時間45分程度でした。
このような今まででは考えられない生産性を生み出すことが現実のものになっています。
僕もまだ生成AIを本格的に使い始めて2ヶ月程度の初心者です。
ですが、この生産性の爆上がり具合は、能力を最大限まで高める以上の変化でゲームチェンジレベルだと思います。
生成AIの力を活用しない手はありません。
特に国産生成AIツールには頑張って欲しいと期待しています。
国産の方が日本のビジネスシーンにマッチした機能を提供してくれるんじゃないかなとも思いますので( ◠‿◠ )
ぜひ皆さんも、新しいツールを試してみてください。きっと業務効率化の新たな可能性が見えてくるはずです。
追伸
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。